お人よしじゃ、ダメなのか?

人はボクをお人よしだと言う。
人はお人よしをあまり好まない。
お人よしは付和雷同らしい。
 
そんなにボクを否定したいのか。
そんなにお人よしは嫌いか。
じゃぁ、構わなければ良いじゃないか。
 
誰に対してもニコニコしているのは大変なんだ。
作り笑いでないのならなおさら。自然と出てしまうのが怖い。
 
人のことを否定しない人間になるまでは大変だったんだ。
そのおかげで、いくつもの何かを置いてきてしまった。
 
笑えているうちは良いんだけど、笑えなくなったらそこで終わり。
 
お人よし。
  ―それで何が悪い。
俺の考えとアイツの考え、どっちにつくんだ。
  ―なんでどちらか一方を選ばなきゃならない。
   大体、ボクだって考えはあるけど、どうせあなたは聞かないでしょう?
誰かを選べよ。
  ―できない。
何で。
  ―それはボクの選択肢ではないから。
じゃあ何が選択肢だって言うんだ。

  …―「肯定」か「否定」か。 「君達」を選ぶか「ボク」を選ぶかしかない。
 
 
お人よしなんて言葉を使っている間は、君達には分かるわけが無い。
だけど、そんな君達もボクは認めよう。
だって、ボクは、「お人よし」だから。
どんなものでも受け入れなきゃいけないから。
 
「平和」というセカイが見たいだけ。
調和に対立はいらない。そう思っただけ。
 
だから、ボクは。