訴訟

メディアと楽曲との関係は切っても切れない、いわば水魚の交わりであります。
…まあ、何を今さらって感じですが。
ふと思ったわけですよ。
「自分の好みではないグループなのに、なんでまだ第一線にいますよアピールしてるかな」と。
「自分の好みのグループはなんでMステとかに(あんまり)でないかね」と。
 
 
具体的にどことは(あえて)言いませんが、何だかんだいって自分も嫌いなバンド・ユニット・グループはあります。
で、「正直、今のご時世には合わないだろう」と感じるのも中にはあるわけです。
…過去にとらわれてそうなユニットとかね。
デジャブを感じたり、全く新しくない(よく言えば「保守派」?)音楽を提供したりだとか…。
要は、「ピンと来ない」とか「騒ぐほどのものでもない」とか思うわけです。
 
ボクだけかもしれませんが、新曲、というからには新しいインスピレーションが欲しいわけです。
目新しさ、ってのは重要だと感じているんですよ。
ですが、先ほどから散々いっているバンドには(あくまで独断と偏見ですが)それがない。
興味を引く何かがないんですよね。
 
もっとも、原点回帰とか言われるとどうしようもありませんが…。
 
そういう昔の感じや、特定のジャンルにしか興味がない人にはもうなんとも言いませんから、勝手にその世界の中でその世界のことを存分に話しやがってください。
ただ、さまざまなジャンルをこなす人にとっては、どうしてもそれが理解できない。
柔軟性に富む、ってのは悪く言えば一歩間違えれば「付和雷同」ってことですけどね。
それにしても、時勢から見ればハズレているのに、何故そんなにメディアで取り上げるのか。
…それは、ある意味一種の差別とは言わないだろうか。
 
 
騒ぐほどのものでもないのにCMには使われ、音楽番組にも出て、なおかつ武道館や紅白に出たがる。
…それで、いいのか?
ノリだけ、とかメディアとなかなか仲が良い、とか、そんなんだけで流行を決めてしまうのか?
最近はどうもおかしい気がする。
そういえばバンドの方向性も似た者同士だし、可愛らしさだけで売り出しているユニットもあるし、さらにはちょっとブレイクしただけで歌を出す芸人までいる。
…どうなんだろうね。
 
 
ボクは実力派が好きなのもあるのですが、メディアが主流の、バンドはあまり好きでない。
もちろん、好きなバンドがそういったものに出ることだって当たり前のようにありますが…。
メディアで勝手に騒ぐだけ騒がれて、そのくせ中身はあんまりない、っていうのは大嫌いなんですよ。
「歌うのが好き」だから音楽の世界に飛び込んだ、ってのは別に構わないんだ。
そんなの、人の夢だし、他人が侵して良いものではないのだから。
…だけどね。
その夢という原動力でもって作られたものが、他人の夢を侵すのはダメだと思う。
生放送、ってのは本当に良いね。
ライヴな感じである以上に、そのバンドの本当の実力を垣間見ることができるのだから。
そんな生放送でCDで編集された声とのギャップが判明したら…。
それは夢をおかしているとは、思わないかな?
 
 
どんな世界にいたって、夢は壊しちゃいけないんだよね。
たしかに夢はいつか壊れる。
だが、命と同じで、夢も侵してはいけないんだ。
誰かに与えられた夢を壊されずに育ってきた、自分たちのように。
 
 
ま。
ホントに素晴らしい人、ってのは、砂山のてっぺんにあるちっちゃな砂よりも少ないんだよね。
そんな人をいとも簡単に見つけられたら、世界は飽き飽きしないんだろうけどなあ。