Dear Kiyoshiro.

話題としては乗り遅れた感が否めないですが、まあ、今日はちょっとヘビィーな話を。
 
 
マイケル・ジャクソンさんがお亡くなりになりました。
ちょっと前に忌野清志郎さんも亡くなられました。
 
 
ですが。
信じられない、んですよ。
二人とももう故人である、ということが。
ちょっとした拍子にすぐ二人の声が聞こえる。
ちょっとした拍子にすぐ二人の歌が聞こえる。
…でも、今は、いない。
 
 
こと清志郎は特に。
亡くなった、という実感が今もない。
ちょっと世界を見渡せば、そこで笑っていそうで。
ちょっと世界を見渡せば、そこで歌っていそうで。
 
…彼をよく知らない。
RCサクセションの頃も知らない。
できれば彼が生きている間に知りたかった。
…知りたかった。
今では夢物語。
ある種の伝説と化した彼に、自分はどんな花束を贈ることができるだろう。
 
 
 
…自分の知っている人たちが、また一人、また一人と姿を変える。
単なる知識としてしか知り得なかった、そんな偶像を、一人の存在と感じた瞬間に、その人は去ってしまう。
後の祭りというにはあまりにも遅すぎる。
…そこにはその人の軌跡と、悔やみきれない後悔が残る。
 
話してみたかった。
触れてみたかった。
…感じたかった。
 
…それも、もう。
 
曲として残されたその人の軌跡。
詩として残されたその人の軌跡。
涙として現れた、その人の終わり。
 
それしか、もう、触れられない。
生身の人間に、暖かさに、柔らかさに、もう。
 
映像。
メディア。
文章。
 
永遠ではないものから永遠を感じるのは、極めて困難である。
…音のない世界でMUSICを感じるのが難しいように。
 
そんな中から「存在」という永遠を見つけだす。
…不完全な、永遠を。
 
 
 
…そんな中で。
これほどまでに鮮明に、感性、感情、理性、本能、そして身体に訴えかけられた清志郎は、本当に、素晴らしいものだったと思う。
本当に、素晴らしかった。
 
日本のロックを引っ張ってきた彼を「退職」させてしまった自分たち。
彼の意思を引き継いで、あるいは、彼のスタイルを喰ってかかって日本を、自らを、叫び続けること。
…それが清志郎への、最後の花束なんだろう。
 
 
今は、まだ未熟だ。
いつかを目指して日々を生きている。
 
…決めたんだ。
夢は叶えるものじゃない、って。
夢は想像の世界、ifの権化だ、って。
 
叶えたい夢は、夢じゃない。
それは、目標なんだ、って。
 
 
…いつか。
いつか清志郎を越えてみたい。
同じ人間として。
音楽と向き合ってきた人として。
ロックの、人間として。
 
最後に言っておこう。
これは、夢なんかじゃない。
…目標なんだ。