反抗
一方的な約束。
立場という力。
確かに間違ったことは言ってない。
確かに自分の方が悪い。
だから、嫌なんだ。
完璧でもなんでもないのに、間違ったことも言わない。
だから、嫌なんだ。
反抗期だもんね。
よくあるよくある。
だからよくあることをしてやろう。
親の言うことは絶対ですか。
そうですか。
自分はあなたよりも劣ってますよ?
それが?
なにか?
そんなん十分わかってますから。
あなたよりもいい環境で過ごしている贅沢者だってこともわかってますから。
単に自分に非があるだけってこともわかってますから。
もういいから。
殴りたきゃ殴ればいい。
叱りたきゃ叱ればいい。
火に油を注いでいることもよくわかってる。
だからこそもっと注いでみたいんだ。
好奇心、ってやつ?
まあね。
ぼうと聞いていると時々矛盾が生まれるんだけどね。
その度に「それとこれは別」だってさ。
頭いいよね、大人って。
大人になったらいつかいってやろう。
結婚する気なんてさらさらないけどね。
今は叱られたり衝突するのが普通でしょ?
うちがそうじゃなかっただけなんじゃない?
ま、子供がついに反抗期を迎えたんだね、って心のどこかで思いながら叱ってやってくれ。
叱ったってどうにもならない子だけどね。
ま、せいぜい精一杯頑張りますよ。
叱られるのはなんだかんだで嫌だからね。
Mじゃないし。
あなたの期待に添えるとは到底思えない、というか無理ですけど。
こんなダメな子なりにも頑張ってなくはないのよ?
ま、そんなんあなたはノミと同じように扱うけどね。
いいですよ、どうせノミ未満ですから。
…怒ってる?まさかね。
これが怒ってるように見える?
怒れるわけないでしょう、あなたは絶対なんだから。
絶対に逆らうほどバカじゃないよ。
ま、実際は逆らってるかもね。
そんなことをしたい年頃なんだよ。
あなたに何があったかなんてわかるわけないでしょう。
百聞は一見にしかず。
どんなに聞かされても、その境遇にない自分には理解が難しいわけですよ。
ま、逆にあなたもボクのことなんかわかるわけないんだし?
わかっているように言われるのは、たまらないよね(笑)
わかろうとしてくれてるんだろうけど。
自分からは何もできないよ?
ただでさえ積極性のない性格に育て上げられたんだもの、自分のことなんかどうでもいいのよ。
自分が思うことなんて、所詮は愚かなこと。
あなたの望むような子は、どこかにいっちゃったよ?
ごめんね。
でも、もう言うつもりはないよ。
ボクは今のボクしかわからない。
どんなに頭の回転が早かろうとも、ボクは他の人をわかろうとはしない。
わかることに、なんの意味があるの?
なんの目的があるの?
嫌いじゃないよ?
嫌いだったらとっくのとうに家出してるもんね。
ま、するだけの勇気もないけど。
自分は嫌いだよ?
好きなわけないでしょう?
ま、自殺をするだけの勇気もないけど。
のっそり生きてくよ。
のっそり死んでくよ。
そこらへんが、あなたと違うところかな。
自分は、あなたにとって間違ったことしか言ってないのかな?
ま、それでもいいけど。
つまりはね。
無関心なんだよ。
だから、何かライフワークが見つかったら、もとのあなたが望むような子が戻ってくるかもね。
その時までボクが生きてたらね。
そういうわけで。
で?
何か言いたいことあるの?
つらつらと綴ればいいじゃない。
あのね?
面と向かって話せない中途半端な勇気があるからこうやって書いてるのよ?
それは否定しないでもらいたいな。
まあしたいなら勝手にすれば?
またこうやって書いてあげるから。