呪縛

昔、ネットで姓名判断をした覚えがある。
 
その時の結果は。
たしか仕事運はなぜか知らないが良かった。
というか基本的にプラスであることの方が多かったことを覚えている。
…ただ一つ、家族運が大凶だったのを除いて。
 
 
だからなのかね。
何故か家族と上手く接せられてない気がする。
気のせいだと思うけどね。
 
ま。
占いからもある意味結婚を否定されたわけだし。
するつもりなんてはなっからないし。
負け犬の遠吠えだろうとなんだろうと、吠えたいときはある。
自分は、そういうのに向かないんじゃないかね、おそらく。
 
 
恋愛を否定したい訳じゃないさ。
だけどその先にあるものが自分だけじゃなくパートナーを苦しめるのなら、自分はそんな選択はしない。
好きだからこそ、離れたところで、笑っていてほしい。
…自分のいない世界で。
 
 
…いいんだ、ボクは。
恋愛をうたう人になるくらいなら、バカかってくらい硬派な人になるから。
誰かを苦しめるのなら、そんなこと、したくない。
罪悪感にはまだ、慣れたくはないから。
…涙を見ることに、まだ慣れてないから。
 
 
なんと弱いんだろうかね。
その弱さがウリなんだけどね。
…そんなわけあるかい。
 
 
いつからだろうね。
純粋に恋したい、って思う感情を抑圧しているのは。
もっとも、治る気なんてしないし、治す気もない。
 
…望み、望まれ。
 
絶望があることを知りつつも、遥かを望み、希望と言う夢に踊らされ、失望する。
…望みなんて、そんなもの。
 
自らの字に知らず知らずのうちに呪われている。
あぁ、なんという呪縛。
 
 
人に望まれ、人に失望され、それでもまだ人に希望を与えられ、そして絶望する。
…泣きたくなるよ。
…泣けやしないけどさ。
…だから余計に悔しいんだけどね。
 
 
…人が苦手になったルーツをかすかに思い出した。
なんでもないことなのに、心には深く刻まれているのだから、困る。
いつかは治るかね?
なおらない傷はないけど、なおらない病気は残念ながらあるからね、今は。
ま、恋の病は治してもらわなくて結構ですがね。
 
 
いいんだよ、ボクは。
遠くで好きな人を眺めているのには、もう慣れたさ。
遠くで眺められるのにも慣れたさ。
 
ただ一つ。
今は、このぽっかり空いた空間に埋まる、なにかがほしい。
音楽でも、家族でもない、何かが。