相反する共同体

…目覚める。
あぁ、また始まったのか。
こんなこと、意味もないのに。
…つまらん。
でも起きてしまったんだ、仕方ない。
…試しに今日も生きてみよう。
 
 
あぁ、やっぱり今日もか。
いつも通りの絶望。
こんなことなら、起きなければ良かったのに。
それでも身体は、意味もなく動く。
 
 
挙げ句の果てに。
意味もなく疲れはてて。
そんなに重労働をしたわけでもないのに、身体は意味もなく止まる。
こんなことなら、起きなければ良かったのに。
混沌の淵で一瞬思う。
 
 
気がつくと寝ていた。
でも気がついたからまた起きた。
…意味もなく朝が始まったのか。
 
 
思想と身体のすれ違い。
 
いっそこんなことなら。
死んだように深い眠りについてみたい。
夢見心地に、泡沫の夢を。