Sing-ing

あからさまに特殊な生き方じゃなくていい。
でも、せっかくライフゲームを楽しんでいるんだもの、少しは不思議な生き方をしたいね。
 
 
夢としては。
ゆっくり一歩ずつ舞台に上がって、そこから二時間、いや、三時間以上…いつまでも、その舞台の上で一人芝居をしていたいね。
武道館やC.C.Lemonホールなんか目じゃないくらいでっかい舞台で。
で、ゆっくりと幕開けを迎えたい。
途中でぱったりと曲が止まったりとか、急展開にはならないような、幕開けを。
 
 
とりあえずね、少なくともあと20年は生きたいね。
まだまだやりたいことは山のように…いや、星の数ほどある。
20年だって短いくらいさ。
だからそれ以上を望めるなら、生涯現役で、日本人の平均寿命越え。
ずっとずっと踊り続けたいし、ずっとずっと歌い続けたいからね。
 
 
…なんて、若者が言うような台詞じゃないよね。
でも、それくらい、未来にたいして貪欲なんだ、今は。
将来を、生涯を、一等星以上の輝きを放つ星にしたいからね。
欲を言うと太陽だけど、まあまだちょーっとキツいわな。
でもまあ…せっかく儚い命散らして一日一日を全力疾走(失踪?)してるんだもんさ。
汗の輝きだけじゃない輝きがほしいよね。
 
 
 
特別すぎると逆に生きづらい。
だから、程よく生きづらい位の特別さが欲しいよね。
 
なんとなく気づいたんだ。
自分は、普通が好きなようでホントは嫌いなんだ、って。
面倒くさいくらいの楽しさがあった方が、いいと思うけどね。
 
 
ありきたりでいる、ってのも一つの特別性なんだよね。
でもボクはそれを会得したいとは思わない。
少しくらい世間とずれてたって構わない。
そんな世間様を「ギャフン」と言わせるだけの特別性の方が欲しいんだ。
 
 
「短気な負けず嫌い」に憧れる。
なんというかね、自分を信じきってるんだよね。
自分ならやれる、っていう絶対の自信があるんだよね。
それが羨ましくってしょうがない。
それくらい行動的な方が、面白い生き方ができると思うんだよね。
無茶だと思っても、それを意地で乗りきってしまうだけの根気がね。
素晴らしいよね。
 
 
 
僕の生き方は「楽しさ」が主体ですから。
いかにネタになるか、いかに笑い話にできるか、いかに笑っていられるか。
それが一番大事だと思うんですよ。
折角ね、日本っていう仮にも平和な国に生まれてきたんだから、思う存分平和な国を楽しまなきゃ損だと思うんですよね。
どうせ平和な世界なんてそう簡単になれやしないんだからさ、それを話の肴にでもしてバカしてた方がよっぽど楽しい生き方だと思うんだ。
下手にスケールのでかい話をするくらいなら、バカみたいにスケールの小さなネタをバカだと言ってバカやってる方が、どんなにバカだと言われようと、楽しいはずなんだよね。
それはいろんなものに当てはまってさ。
いくら考えても分からないものはいっそのこと「ケセラセラ」で済ませちゃえばいいのよね。
シリアスな話の時だけはきちんと正面から受け止めて、そうじゃないときはバカやってる。
それでいいと思う。
 
 
全ての人が格好よくある必要も、全ての人が天才である必要もないの。
自分にはできないこともある。
それを乗り越えればなお良いし、ダメでもまあ仕方ない。
ただ、そんな自分と正面から向き合って、肩組み合って、二人三脚で歩いていくことだけは間違わないでいたい。
自分と向き合って、自分を受け止めて、そしてバカやってる。
…ボクの理想像ですよ、えぇ。
 
 
そんな人間像のバカやってる人、として舞台の上で芝居をしたい、歌いたい。
楽しさを、歌っていたい。
 
そんなことをあと20年はやっていたいね。
まだまだ、フィナーレは早すぎさ。
まだ指揮者すら出てきてないんだから。
 
 
だから。
生きて。
生きて。
生き抜いてやる。
どんなに泣こうと。
どんなに失おうと。
生きて。
生きて。
生き抜いてやる。
 
 
さて。
今日も終わる。
明日は、歌えるかな。