浅いハイレベルより、レベルの付けがたい人間らしさ

はいどうも、藤です。
どうやら何かいても大丈夫なようなので、とりあえず今日も何かしらいっていきますよ。
 
 
 
 
レコード大賞ってなんのためにあるんですかねぇ?
また君に恋してるが特別賞、ってのも気になりますし、単純に売れた実績からすれば嵐もAKBも受賞するべきなんですよね。
あれかね、裏社会かね。
またそうやって自分たちの得のためだけに動いているわけだね。
 
 
そんなんだからつまらない音楽しか排出されないんですよ。
「輩出」ではありません、断固として「排出」です。
 
 
 
あとさ、「携帯世代」から評価される音楽。
 
そんなに失恋したいの?
恋すらままならないのに?
 
笑いものですよね。
こっちとしては「おかしくて おかしくて 震える」わけです。
 
 
大体恋くらいしか歌うことなんてないのですかね?
一昔前なら「日本の未来は 世界がうらやむ 恋をしようじゃないか」なんて言ってたんですけどね。
スケールの小さい話ですよね、まったく。
 
 
いつの世も色恋モノには弱いのが人のサガですけれどもね。
そんなもんに振り回されているようじゃ面白いものもあせて見えるだけです。
ましてやしてもいない失恋に勝手に同情して勝手に泣いて、迷惑もいいところです。
 
 
そういえばとある歌手の紹介で「ありのままを歌った」とか言ってましたね。
それって裏を返せば「ひねられていない」ということです。
深みがない、といわれているようなものです。
 
 
そう、最近の歌詞には深みがない。
 
何故か表彰されていた加山雄三さんの曲をその流れで聞いていたのですがね。
いや、名前に恥じぬ雄大さを持ってらっしゃる。
それと同時にロマンチックな世界観も感じ取れた。
 
もちろん加山さん自身の歌声の良さというのは言うまでもない。
それと同じくらいに、歌詞のなんと華麗なことだろうか。
文字数・語数は今の楽曲の半分ほどであっても、伝わってくる事は今の楽曲をはるかに凌ぐ。
非常に洗練されたものだけが歌われているのだから、これはもう感動せざるを得ない。
 
 
今の楽曲にはそういうものはない。
ただ単に横文字を並べ、わけの分からぬ語を発し、歌詞カードを見なければ何を言っているのか、何が言いたいのかが分からないものがありふれすぎている。
そしてそれが当たり前のことで、その現状になんの違和感も持たずにいる。
これは危惧すべきことなのではないだろうか。
 
 
 
ありのままの言葉を聴いて、ただありのままに感動する。
そのあたりまえのことに一喜一憂し、そのあたりまえのことを高く評価する。
そんな状態にあって、「日本の楽曲は世界でもトップクラス」などと言い張るのである。
 
 
 
深みはどこへいった。
人間にとっての大事なエッセンスはどこだ。
テンションと涙だけで終わるような人生を、望むような輩などいないだろう。
もっともっと深い、「震える」以上の悲しさを味わうべきだ。
もっともっと巧い、「JOY」なんて程度では済まされない歓喜を味わうべきだ。
 
 
 
謡曲は、素晴らしい。
心の深みを、人間の営みを、選りすぐりの語で表している。
謡曲は、素晴らしい。
現代人が忘れかけている、本当の歌のあり方を示している。
 
 
 
 
J-POPなんかで、アニソンなんかで、満足してちゃいけないんだ。
もっと知るべき世界が、音楽の中にだってあるんだ。
まだまだ、満足には程遠いんだ。
 
 
 
 
 
現代楽曲のあり方を考えさせられる一日になった気がします。
 
 
 
 
それでは。
おやすみるくー