藤的音報。 ー番外編、ふじおんへの思いー

自分がこうやって勝手に「藤的音報。」とかいって音楽を紹介していること。
これには二つの明確な理由があります。

一つは、単純に「その当時の自分が聞いていたものの記録」。
人は忘れる生き物です。
だからこそ、それを掘り起こす必要があります。
そのための資料として、このようにタグを設けています。

そしてもう一つ、それは。
テレビやラジオであまり紹介されない「わたしだけの、あなただけの『お気に入りの楽曲』を増やして欲しい」からです。


テレビの音楽番組をつけると、どこもかしこも似たようなアーティストしか紹介しません。
ランキング形式の番組ならともかく、出演形式の番組ならなおさら似たようなアーティストしかでてきません。
それが本当に一流かどうかは、別として。

いいですか、一つだけ言っておきます。
メディア露出しているからといって、そのアーティストが必ずしもすばらしいとは限らないんです。

簡単な例をあげましょう。
みなさんも一度は耳にしたことがあるであろうバンド、BUMP OF CHICKEN
彼らが「ミュージックステーション」や「MUSIC JAPAN」に出ているところを一度でも見たことはありますか?
みんなのうた」で取り上げられたり、劇場版「ドラえもん」の主題歌になったりしていても、そういうことはないですよね。

カレンダーの暦には「大安吉日」と書いてあっても、それは必ずしも万人にとって幸せな日とは限りません。
それと一緒で、テレビやラジオで「これいいですよ〜」といってても、それが必ずしも私やあなたに通じるわけではないんです。
そういう経験は、誰しも一度以上はありますよね?
万が一無いという方がいらしたら、その人は一生メディアに踊らされる生き方なんだろうな、と私は勝手に思います。


そういう不満を持つ人に。
あるいはそういう不満を持った自分のために。

「メディアでは取り上げないけど、こういうバンドやグループもあるんだよ」という、一つの情報元になってればいいな。
そういう思いから、不定期ではありますが、このように続けさせてもらっています。

ちなみに、自分なりに選別はしているつもりです。
自分、藤里の目と耳による主観的な判断のなかで「これは是非とも」と思ったものだけを載せています。
もちろん偏見ばかりですが、それでもどうか、寛大な心で、「こういうのもあるのか」と見ていただければ幸いです。


テレビの音楽番組は、ただの広告塔だと思っています。
世界でも輝けるようなアーティストも稀にいますが、多くは世界と比べたら取るに足らないようなアーティスト達、いやいや、アングラで活躍しているアーティストたちのほうがよっぽどいいだろ、っていうアーティストたちがだいたいです。
そういう人たちは単純に企業の力を借りているだけです。
それを「虎のようだ」と思ってしまうから「これいいな」になるんです。

所詮は、狐です。
そこら辺にいる狐につままれるよりかは、せめて見えないところで蠢く虎に噛まれてみたいものですよね。

虎は、そういう狐達のせいで、あるいはそういう狐を利用している輩のせいで、ずっと虎穴のなかで暮らしています。
ずっと出る機会をうかがってるんです。

その機会を作りたい。
そこに見るだけで背筋も震えるような虎がいることを、知らしめてやりたい。

その思いで、私はこの「藤的音報。」タグを作りました。



どうか、メディアに惑わされる人間にはならないで下さい。
そして、他人の言葉を鵜呑みにだけはしないでください。
ちゃんと、租借して、自分の「言語」にしてから、飲み込んでください。

それは、私が言っていることも全部含めて、です。