おやすみからおはようまで

今日もまた空は闇に染まり
見えない明日の息吹を感じて
すっと去り行く今日に手を降り
道なき道へとまた一歩

夕闇に浮かぶ天の国には
明日を夢見る賢者の夢が
日の入りを護る守護者の先には
大いなる海と蜃気楼

燦然と光る夜の宝石
名も無き時から大地を照らし
ぽっかり空いた黄色の穴に
天の兎は住むと言う


また明日
また明日
来るかもわからぬ未来に託し
また明日
また明日
今日はこれにておやすみなさい…


気づけば少しの肌寒さ
側で鳴り止まぬ六時の合図
希望と落胆安堵と怠惰
ひょっこり顔出すこの日常