空虚、空想

空。 …そら。 青く透き通っていて、果てしなく続く空。 流れ行く雲、降ってゆく雨。 あの蒼い空のどこで、空は笑ったり泣いたりしているのだろう。 透き通っているのに、見えない。 それが、心なのかな。 空。 …から。 何もない、空虚な空間。 透き通ってい…

平衡イメージ

回る回る 跳ねる 止まる 動けない しなるしなる 戻る 揺れる揺れる 止まる 転がる転がる 飛ぶ 落ちる落ちる 割れる 眠る眠る 起きる 起きる起きる 眠る

帰路

時折感じる風のにおい。 ・・・排ガスのにおい。 倦怠感と鉄くずに囲まれて窮屈な部屋。 切れ目の見えない雲。 そう感じさせないための看板が、ただむなしく掲げられている。 それでも、道はあるのだから不思議なものだ。 時折感じる風のにおい。 ・・・土砂…

もし、すべての意味を知ってしまったなら。 きっとその日に死ぬだろう。 在るもの無いもの、それらを見れることがあるならば。 きっと頭が割れるだろう。 何で生きてるか、の答えが、それを見つけるため、というメビウスの輪。 廻っているのは、もう飽きた。…

平行線

あぁ、夢。 この達成感は多分夢。 この倦怠感は多分夢。 何も始まっちゃいないし、何も終わっちゃいない。 ゴールテープに見えたあの線は、きっと給水所。 スタートの合図と見せかけて、ただのラップタイム表示。 きっと、何も。 終わりもしないし、始まりも…

偽善者に告ぐ

昨日「雨降るの?」とか書いてたら今日ホントに雨降った。。。 どもっす。 「けいおん!」にはまってる人が多い。 え、何なの?それ、おいしいの? というかさ、「けいおん!」でバンドブーム来たら死にたくなるよ?ホントに。 あのー、ね。 皆さん影響され…

「 」

美しさは刹那の中にある 輝きは永遠だろうか 時間は無限だろうか あなたが考えているから あなたがそう思うから 永遠や無限があるわけで ボクみたいに有限があるとか ボクみたいに刹那的な思想なら 永遠や無限はないわけで あなたをどんなに知る人でも あな…

sound

出会いは朝。 起床の時にいつもいてくれるそれは、けれども鬱陶しさをまるで感じさせない笑顔をボクにくれる。 猛暑日でも、嵐の日でも。 天候にかまわず優しさをくれるそれは、どこか悲しげだ。 ふと気がつけばそこにいる。 いつだって、どこだって。 新入…

幽霊のごとく浮遊、濡れる黒髪

生きる意味、死ぬ意味。 生きる必要、死ぬ必要。 似ているようで、似ていない。 まあ、そうだな。 少なくともボクにはどちらかを選ぶ必要はない。 そして同じくらいどちらかを選べるだけの判断力もない。 ただ、生きている。 ただ、死ねずにいる。 もし、ボ…

Re:雨にも負けず

毎日笑って 毎日泣いて 毎日怒って 毎日反省して いつも優しく 時に厳しく その視線はどこか遠く その手は大きく 八つ当たりせず 尊敬を忘れず 友情を忘れず 愛を忘れず そんな偉人に なりたいと思う そんな偉人に どこか嫉妬心を覚える

偽善

「何が善だ、何が人の為だ。俺が本当の善行を見せてやる」 それが本当の偽善者。 「これが皆の思いだ、だからやった」 それが本当の偽善者。 「皆のことを思ってやっているんだ」 それが本当の偽善者。 善だとか悪だとか。 そんなんどうだってよくて。 プロ…

静止

心を覗けるスコープはあるだろうか 本音を聞けるイヤホンはあるだろうか 人は衣を纏って生きるもの 一人風呂くらいしか脱ぐことはない 嘘を塗り重ねて作った綺麗なグラデーション 真実を使わずに作った鮮やかなアート 脆すぎるゆえに綺麗に見える 中身がない…

諸行無常

都会に降る雪には終わりが目に見えていて いつしか雨に変わるもの ここが白銀の世界に覆われるのも また白昼夢だというのだろうか やがて雨もその勢いをどこかに置き忘れ 雀の涙ほどの雨となる ここがアメンボの踊り場と化したのも きっと水溜まり程の気の迷…

Artistic

変拍子の人生に、不似合いなほどの4分の4拍子。 ずれているのが好きだと思っていたけど、求めていたのはありきたりな8分音符。 アクセント欲しさに求めた16分音符。 変拍子にはうってつけの3連符。 けれどいざ奏でてみればただの行進曲。 変調もなく、…

Everyday

主だったことなんかほとんどない、そんな日常。 プラマイゼロに等しい、そんな感情。 空虚にも似た、そんな平穏。 こんな日々が、いつまで続くのだろうか。 降りしきる雨に心を委ねて、染まりゆく闇をただ眺める。 そこに永遠はあるのだろうか。 それは刹那…

Remember

忘れたくないのに、忘れてしまう。 人類の英知の影の立役者にしてやられている。 そんな自分が嫌で、それでもそうするしかなくて。 忘れたくない。 忘れたくない。 何時だって、どんなときだって。 忘れてしまう。 忘れてしまう。 何時だって、どんなときだ…

Disqualified person

ボクは、ディオニスだ。 ボクはメロスでも、セリヌンティウスでもなく、ディオニスだ。 メロスが信じた「愛」、メロスが守った「誠」、メロスが貫き通した「正義」。 セリヌンティウスが信じた「信頼」、セリヌンティウスが守った「友情」、セリヌンティウス…

とある工房にて

16bitの頭で 何かを描きたくても 天才的な思考力がないから いつでもマンネリ化した絵になる 1MHzの心で 何かを伝えたくても スピーカーもボロいから いつでもうまくいかない それでもそれらを使いたくなるのは それらなしで自分が歩いたことがないから それ…

シカタナクイキテイルトカ ナニモノゾムモノナドナイナンテ ギゼンシャノハクコトバデ ホントハソンナコトスコシモオモッテナインダ カラッポノアタマニハ ナニヲイッテモノコラナイ ナニモナイノダカラ ナニモヒツヨウナイ バカトイワレアホトイワレ セケン…

マリオネット

廻る 廻る 日々の繰り返し 無限ループ 無限回廊のように どこまで行っても出口は見えない 振り返れば入口も見えない 絶望ではまだ足らない 立ち止まることすら許されない 終わらないマラソン 止まればなんとかなるかもしれない 止まらせてくれない 景色すら…

人生

何でこの体で生まれてきたのか 何でこの時代に生まれてきたのか 何でこの国に生まれてきたのか 何でこの家族のもとに生まれてきたのか 何で人は生きているのだろうか 何のために人は生きているのだろうか 本当にこの世界は素晴らしいだろうか 本当にこの世界…

a small world

カーテンを開けばそこは闇夜に浮かぶ雪。 瞼閉じれば舞い落ちる雪の結晶。 天使の落としていった〈シアワセ〉は。 町に静寂と微笑みをもたらした。 蓋を開ければそこはこの世の地獄と化した町。 瞼閉じれば飛び交う鉄の塊。 死神の落としていった〈ウンメイ…

朱い花

すべてを手にいれたくて そうして花は咲いた 綺麗に 綺麗に もう何も失いたくなかった もう何も奪われたくなかった ―なくしたくないのなくせなくなればいい ―とられたくないのならとれないようにすればいい 全てが欲しくて 希望が欲しくて 月が欲しくて 光が…

あんなにも空虚なのは あんなにも青々としているのは そこには空があるからで そこが既に空だからで ここには空の色がただあるだけで ここはただ蒼の孤独があるだけだ どこにあるというのだろう どこにもないから空だというのに

rainy blue

降りしきる雨は冷たく、凍えた街をさらに冷やす。 手袋をしていようが関係なく。 ただ降るだけのそれは、どうしようもなく冷たかった。 そこに何の偽りも無く、雨は透明である。 悲しみを表すそれは、皮肉なまでに透き通っていて。 ―それゆえ、どこか物悲し…

Winter Season

こんな街ですら白く染め上げる雪。 そんな雪が恋しくて、そんな私は切なくて。 そして、今年もまた、そんな季節だ。 寒空が身に凍みるこの頃。 ふと見上げれば晴天、かと思いきや普通の空。 雲行きは怪しくなるらしい。 誰が言ってたかは、覚えてないけど。 …

one is the person

轟音―静寂。 悲鳴、刹那。 初めて銃を握った時から分かってた。 いつか自分は人間ではなくなるのだと。 初めて人を撃って分かった。 奪ったものの大きさを。 初めて負傷して分かった。 どんな痛みも死には敵わないと。 生きたいと請い、死にたくないと祈る。…

any

雨上がりの夕焼け。 雲ひとつ無い夕焼け。 そして光る星。 遠い― そして吹き始めた寒風。 それはまるで。 何事も無かったかのように。 流れる涙も、さらっていった。 そして残ったのは。 ―空虚と満天の星空だけだった。

空っぽの器、溢れる涙

泣く。 それはあからさまなまでの意思表示。 それは、誰かに同情すること、誰かの特別になること。 ボクは、誰か一人が幸せになって欲しいなんて思ってなかった。 ボクは、皆が幸せになれば良いって思ってた。 その考えは徐々に変形し、加工され、長い時間を…

Title is None

―無常感とはよく言う。 ―だが、それとは違う、無の感覚。 ボクを通り抜ける冬の風がこう歌っていた。 ―"孤独になんてならない"と。 俺にぶつかっていく寒風がほざいていた。 ―"孤独になんてなれない"と。 通り抜けた後に残ったもの。 ―これは、涙? ぶつかっ…